弌矢コード

挿絵に負けたくないです。

ヴァリアント 2  女だけの判決  f.kに  

白昼の洒落た住宅街にある公園で、ガーベラを一輪摘み胸に飾り、彼はまた一つ犯罪者となって、ベンチに腰掛けた。幼女達の声を聴きながら、緑の涼しさにまどろみ出した彼は淫夢を見てビクンと面を起こすと人妻が戯れている。夢の延長にある彼は人妻の数を数えた。
売女、と五回呟いた。
幼女達の姿が無い。首を傾げると公園の片隅の水辺に少女達がしゃがみ固まって何かを弄くっている。
人妻達の中で一番淫らと覚しき女を視姦して、ガーベラを胸から取り出し、彼は人妻の輪の中の一人へ歩み寄る。その輪は穏やかに彼を受け入れた。
──足りないんだろう、選ぶ事は他を捨てる事だ。
ガーベラを差し出すと、彼の選んだ淫靡な女は微笑んで受け取った。
女が素敵ね、と口にしたにも関わらず、彼は聴き逃した。だがしかし手応えだけは逃さない。突然、
ママ達ハ、コノ人ヲ見テハイケマセンヨ!
絶叫がして駆け足が聴こえたかと思いきや、もう幼女どもに取り囲まれている。怪訝そうに人妻達は自分の子供を各々抱き抱えると、幼女ども全員が咄嗟に濡れた掌で母親の目を塞ぎ、護り出した。
因業女、と脳裏で十回呟いた。
ソンナ女達ジャアアリマセンヨ! 
あどけない手付きで花を握り潰す。
彼は、熱り立つものか、と思い決めた。
ウフフ。
幼女たちは微笑を浮かべた。そして母親のバッグの中から取り出したそれで、目に毒を盛る仕草を幼女たちが始める、幼女達が各々唇に紅を・・・・・・
──そうやって何も彼も破壊するつもりなのだ。
目をやられた彼は父親どもをヤるために洒落た住宅街へピュッと飛び出た、九種類の笑い声を背に纏いながら。