弌矢コード

挿絵に負けたくないです。

ショートショート

夕暮れの歌舞伎町から振り向くと、出勤タイムの女性たちの波が寄せてくる。左右に別けてぼくを通り過ぎていく。 女たちに支えられている街がある。笑いと涙、地獄と享楽に支えられている、素敵な街がある。 光っている磁場、彼女たちにぼくらは支えられてい…

エクリチュールだ、あっかんべー

このブログのおかげで、女性と別れる羽目になりました。 どうして、作品と作者を同一視するんですかね。 一体に、いつの時代の人なんでしょうか。 ぼくはブログに書いた作品の様な人物ではありません。 古い考えの人、 現代思想でも読んだらいかがでしょうか…

LOVERS

ひとしなみな男は暮れかけた海岸でのフェスに紛れながら女たちばかりを眺めていた。皆、恋愛や電子音楽を求め集まり乗り踊っている。ブースの小さなDJが巨大なスクリーンに映されては炸裂する花火とともに絶叫が湧き上がる。──異性に決して強くない。 呟く様…

つぶやき

いま、数百枚くらいのものを書いているのですが、描写が全く書けず筆が進む様子を見せません。千手観音だったらなあ・・・・・・ と空想してみて自分で苦笑してみたところで、 唐突ですが、何かを懸命に作ったのに批判されたとき、 「だったら、あんたが作ってみろ…

フライヤー

前略夏フェスの季節でもありますね。踊り狂う人々盆踊りの如し、はつらつと綺羅びやかで頼もしい限りです。などと申し上げては誹りを受けかねるので付け加えるに、盆踊りもぼくは大好きです。参加せずに傍観するが好みです。なぜ盆踊りはくるくる廻るかご存…

内面青少年

──空腹も満たされてしまった事だから退屈で死ぬか殺すかしたくなって来るのだ。 東京芸術大学の食堂での友人によるその呟きに同感だと答えたが、あの時の彼は、或いはぼくを殺したかったのだろうか。 差し当たり休暇のいまは夏、東京は生活に埋め尽くされて…